ころすさん 2010.0125 鉄と錆と花芽のブランネージュ

男が「貴女の手足になりたいのです」と告げると
姫は途端、子悪魔染みた表情になって
節くれ立ったビスを差向け、足で踏み抜いてみせろと言った。

男があまりに躊躇なくその通りにしたせいか
やや不満げな表情に変わると
今度は、己の手の平を刺座に乗せ掻き回してみせろと言った。

男はすぐに姫の意図に気付いたため
しばらく面白おかしくなったあと
彼女の芒刺に腕を和えながら、その頭を撫でてみせた。

とうとう使い物にならなくなった男のそれを確かめると
最後に、姫は呆れたような表情で
「晴れて其方の望みが叶うわけじゃ」と言った。

                 ――救い難い幸せな家来とおみネジ姫の邂逅
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50万ヒットだったようで、ありがとうございました。
これも一重に足繁く見てくださる好事家方並びに
紹介してくださる傾奇者方のお陰です。ありがたやありがたや…

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